レスキューキットを使っていてもメモリー不足が出る場合があります。
原因は色々考えられますが、集約すると次の3点でしょう。
- レスキューキットでカバー出来ないほど重傷である。
環境によって違いはありますが、ウィンドウズ起動直後の残り容量が30Kバイトを切っている場合は、要注意です。
アプリケーションを使っているうちに、メモリー不足が出る可能性があります。
参照:コンベンショナルメモリーの空き容量はどれくらい必要か?
- レスキューキットの監視外の状況でコンベンショナルが消費される。
レスキューキットは原理的に、アプリケーションの起動時や、ドライバー(.DRV)やライブラリ(.DLL)が 組み込まれる時点だけを監視しています。
したがって、そのような状況ではない時(1)に、 フィックスド属性でグローバルメモリーが確保されると言うような事が起こり、コンベンショナル メモリーが占有されたとすると、それに対しては全く手も足も出ないわけです。どうも、最近このタイプのアプリ/ドライバーが増えてきた(らしい)です。 たとえばPC98の新しいシリアル回線ドライバーなどの例があります。
環境によって違いはありますが、ウィンドウズ起動直後の残り容量が64Kバイト以上あるにもかかわらず、 残り容量が0近くまで低下し、メモリー不足に陥る場合はこのような状態が考えられます。
(1) たとえばアプリが実行されている途中で、印刷を始めて、ある行数を超えてから・・・とか言った場合。- レスキューの機能がオフされている。
レスキューキットの「領域確保」がオフになってると、当然ながらメモリー不足エラーがでます。
「領域確保」の設定は、レスキューのアイコンからのメニューにも表示されますし、WINRESQ1.EXE を起動すると 設定パネルにも表示されます。
また、レスキューのアイコンがのように、水が入った状態で「領域確保」が機能しています。
これがのように水がなくなった状態ですと、機能が停止していることを示しています。
- 何らかの異常な状況にある。
コンベンショナルメモリーの残り容量は十分あるのに、メモリー不足が出る場合については次を参照してください。
参照:Windows 3.1 で「メモリー不足でプログラム実行に失敗」する原因
.
対 策:
- ウィンドウズ起動前のDOSでの容量を増やす。
これにはさまざまな方法があるでしょう。
が、基本的には、CONFIG.SYS ファイルや AUTOEXEC.BAT ファイルを書き換える方法と、 専用の特殊なソフトを利用する方法があります。専用のソフトとしては、MEMMAKER(MSDOS に標準添付)や QEMM、MEMMAX 等があります。
レスキューキットの最新版(β)を試す。
下記の試作品の機能の一部を組み込んだ最新版(ただしまだβ版です)がありますので、まずそちらを 試してみてください。レスキューキット『補助具』を試す。
これは、コンベンショナルメモリーを細かく分断化するためのソフトです。
このソフト(SetFrag.exe)が常駐している間だけ、設定した値(標準では32Kバイト)以上のサイズの フリーエリアが出来ないように細分化します。
動作方法や、パネル表示等も SetFree.exe にそっくりですので、使い方は難しくないと思います。
レスキューキット『補助具』β版
レスキューキット「番外編」を試す。
「番外編」と言う、特殊なバージョンがあります。これはまだまだ完全ではないため、ベータ版扱いです。
動作の保証もありませんし、環境を選びます。十分に注意の上、お試しください。
ただ、問題なく動作する環境では、すばらしい効果が期待できます。
レスキューキット「番外編γ1」
以上。
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